防犯・護身用品とセルフディフェンス【その6】
セルフディフェンストレーニングは自身の考え方が基本になります…
長くセルフディフェンスについての指導や発信をして来ましたが
一昔前では…店舗のレジ付近にはモンキーレンチを置いておくだけでも安心ですよ..と話をすると
大げさですよ等と笑われたものです…
タクシー会社でも他人を背後に乗せるわけですから何かしらの防犯対策をと話をすると
日本には悪い人なんてほんの少しで大半は良い人ばかりなので必要ないと言われたものです…
しかしながら昨今インターネットの普及で今まで見えなかった凶悪犯罪が身近に感じられることで
防犯対策の必要性が増してきました
しかし先日起きたあおり事件や通り魔や侵入者による犯罪は決して増えたわけではないと考えます…
私が小学生の頃は通り魔等の犯罪は沢山あって地方紙に載るだけでしたので日本全体が知ることはありませんでした
あおり事件に関しても暴走行為を行っていた集団から車をボッコボッコにされたなんていう事件は昔はよくありました…
ですから30代~40代くらいのネット社会ではなかった時代に青春時代をおくった方々は
現実的に犯罪を肌身に感じることで生身の体の限界を知り自身を守ることの難しさから防犯.護身用品を使用するまでの
セルフディフェンストレーニングを考えていただけます
一方ネット社会で育った方々は攻撃的な画像を見ても…何とかなる…自分なら大丈夫…こんなことは自分の身の回りには起こらない…
と考えて健康維持も含めたセルフディフェンストレーニングを選ぶ傾向にあります
どちらもセルフディフェンスに対いしての意識を持ってもらえることはとても良いことであり大きなことです…
しかしながら親世代が子供の世代にリアルな現実を伝えきれないことも社会的な問題でもあります
大災害を伝えていくことで社会が動き防災に対いては防災用品などの商品が開発され日々進化を続け所持される時代になりました
防犯用品に関しては防犯カメラやドライブレコーダー等の防犯設備のみが進化していますが
実際に防犯設備が自身を直接的な犯罪行為から守ってくれるわけではありません
ですから護身用品所持にグレーな日本では…
屋外では素手で自分を守るか軽犯罪法を気にしながら防犯.護身用品を所持するか…
そして使用法もわからぬままに過剰防衛や正当防衛を考えてしまうのです
防災用品と防犯用品の普及スピードの違う原因は
対象先が自然なのか犯罪者なのかで武器を所持するということと混同されてしまうことです
是非家族や地域で防犯対策を話し合い…出来るところからの護身活動を日々行って頂きたいと思います…
おわり…